こんにちは。小椋建築の小椋です。元号が平成から令和に変わり、長かった10連休のゴールデンウィークも終わりましたね。皆さんは長い10連休、有意義に過ごされましたでしょうか。
これまでも、このブログで何度か床暖房のお話をしてきましたが、一言で床暖房と言っても、熱源の違い、設置方法の違いでいくつかの種類に分けられます。その中で、小椋建築の床暖房は熱源に電気を使用し、住宅の基礎部分に温水パイプを張りめぐらせ、温水が温まる熱を利用して家全体を温める方式を採用しています。
今日は、そんな小椋建築の床暖房にとっての要、温水パイプの中を通る液体についてお話ししたいと思います。
パイプの中を通る液体は『不凍液』
温水パイプの中を通っている液体、それは普通の水ではなく、『不凍液』という液体です。富山県の人であれば、車に乗る人が多いので、車にも使われている『不凍液』と言えば、ピンと来る人も多いと思います。
なぜ普通の水ではなく不凍液なのかというと、理由の1つはパイプの中で凍結を起こさないようにするためです。そしてもう一つ、不凍液の成分によってパイプそのものの腐食を防ぐ効果もあります。
不凍液は定期的に補充が必要です

この不凍液、定期的に補充が必要です。目安としては3年から5年で、ヒートポンプに水位計が付いているので、そこを確認して減っていれば補充するスタンスです。理由は2つあります。
不凍液=水分なので減る
不凍液には様々な成分が入っており、その中には水も含まれます。不凍液が循環している間に不凍液に含まれる水分が蒸発してしまい、不凍液の量が減ってしまいます。そのため定期的な補充が必要なのです。
水分が減ると不凍液が循環しにくい
不凍液の成分から水分が蒸発すると、不凍液の粘度が増して循環がゆっくりになります。血液でいえば、ドロドロ血、血行不良のような状態です。
こうなると、温まった不凍液が循環しにくくなるので、家の中でも暖かさを感じにくくなるのです。そのため、定期的に不凍液を補充することで不凍液中の水分を保ち、不凍液の循環を良くする必要があります。
不凍液は床暖房の性能を左右する
このように、十分な不凍液があることで、床暖房はその性能を最大限に発揮できるようになっています。5月に入り、床暖房の出番もなくなってきているのではないでしょうか。
爽やかな5月が過ぎると、梅雨に入り、暑い夏がやってきます。次の床暖房シーズンに備えて、梅雨入り前の今の時期に、不凍液などの設備のチェックをしておくと良いかもしれません。
時代の変化に合わせて、小椋建築の「暖房」も進化しています
ここまで不凍液のメンテナンスについてお話ししてきましたが、実は今、小椋建築が新築でご提案する暖房スタイルは、この「温水式」からさらにバージョンアップしています。
私自身、長年富山で家づくりに携わってきましたが、時代と共に技術は進歩し、お客様のライフスタイルも変化しています。その変化に柔軟に対応し、「より安く、より楽に、より暖かく」を追求した結果、現在は温水パイプを使わない「床下エアコン」を標準的に採用するようになりました。
なぜ、温水式から「床下エアコン」に変えたのか?
それは、住み始めてからの「維持する大変さ」を少しでも減らしたいと考えたからです。
- 「不凍液」という概念がなくなります 床下エアコンは、文字通り家庭用のエアコン1台で床下空間を温めます。不凍液の補充や交換という定期的なメンテナンス作業から、お客様を解放したかったのです。
- 「将来の安心」が違います 温水式の場合、万が一ヒートポンプが故障すると、修理や交換に多額の費用がかかることがありました。床下エアコンなら、中身は市販のエアコン。もし15年後に壊れても、お近くの家電量販店で買い替えるだけで元通りです。
- 「変化に対応する」のがプロの仕事 「昔からこうだったから」と古いやり方に固執するのではなく、本当に良いものは何かを常に考え、アップデートしていく。それが富山で家を建てる皆さまに対する、私の誠実さの形だと思っています。
もちろん、床下エアコンを最大限活かすためには、家の「基礎」から考え直す必要があります。小椋建築がなぜ、この方法で富山の冬をポカポカにできるのか。その秘密は、ぜひ見学会や事務所で直接お話しさせてください。まれている方は、ぜひ一度「次の住まい」の選択肢として、床下エアコンを検討してみてください。