家族がつながる家
家族がつながる家
太陽の光がさんさんと差し込む、広々としたリビングルーム。 施主のS様のご要望は、「家族の一体感が感じられる家にしたい」ということでした。 それまでのお住まいは、「各自の部屋が細かく仕切られていて、家族がどこで何をしているのかあまり分からないような作りだった」と、S様。 今回の新築をきっかけに、家族が食後のだんらんを楽しめる住まいにしたい……ということで、家の中心に約20畳のリビングダイニングキッチンを配置し、明るく開放感のある住まいになりました。
解放感あふれる吹き抜け
リビングを見下ろす開放感あふれる吹き抜けには、スプルス材(アメリカ産、マツ科の無垢材)と、透明のアクリル板で作った引き戸を取り付けました。 柔らかな手ざわりと、優しげな木の風合いが、空間にコントラストを与えています。木目が通っていて光沢があるのが特徴です。 吹き抜けのある家でよく問題になるのが、1階と2階の音が筒抜けになってしまう、家族間での音の問題。 開閉できる引き戸を採用することで、開放感と家族のつながりを保ちながら、音やプライバシーの問題も解決しました。
使いやすい対面式キッチン
リビングと一体になったキッチンは、使いやすいIHコンロを採用した対面式キッチン。 お料理しながらTVを見ることもできると、奥様も大変満足していらっしゃいます。 正面の引き戸の向こうは玄関、左側には、おじいちゃんの部屋、仏間、お風呂や階段に続く廊下への引き戸が、 並んでいます。 どの部屋に行くにも、必ずリビングを通る間取りです。 家族が帰ってきた時には、必ず「ただいま」「おかえりなさい」の声が聞こえる、家族がつながる家が実現しました。
モダンテイストな和室
客間としても使える本座敷は、床柱にヒノキ材(面皮:4つ角に柱の丸面を残したもの)、他の柱や建具枠には国産杉の無垢材を使用し、明るい雰囲気に。 光沢のあるブラックの床板が空間を引き締め、若々しい中にも、気品が漂う落ち着いた空間になりました。 モダンテイストな和室は、リビングとの境の引き戸を開けても、違和感なくなじみます。
大容量のクローゼットと玄関収納
息子さんの寝室には、大容量のクローゼット。 クローゼットや収納部分には、湿気を溜めないように透湿クロスを使っています。
広々とした玄関。 玄関床には耐候性、防火性、防水性に優れた陶器質タイルを採用。陶器質タイルは、陶土や石灰などの原料を1000~1200℃で焼成したもので、美しい色やデザインが特徴です。
タイルのシックな色調と、玄関収納の明るい色合いがマッチして、訪れる人を温かく迎える、落ち着いた空間を実現しました。
階段へ続く廊下
キッチンの扉を開けると、トイレ、浴室、2階への階段に続く廊下に出ます。 全ての部屋の中心にリビングを……家族の一体感を大切にした、S様邸の間取りです。 床材はすべて明るい色調で統一し、一体感のある住まいになりました。