床暖房の種類は電気式、温水式、基礎蓄熱、床下エアコンと様々です

寒くなってくると暖房は不可欠です、エアコンやファンヒーターなどいくつか種類がありますが床暖房にも電気方式、温水方式、基礎蓄熱床暖房、床下エアコンなどの種類があります。

床暖房はご存じの通り床面が暖かいので足裏足元から暖められるため暖かさを感じ取りやすく、エアコンなどの部屋の上方が暖かく下方が冷えるのとは異なります、頭寒足熱という諺があります、人の上半身は下半身よりも6℃ほど高く下半身を暖め温度差を少なくすると健康で居られることらしいです。

床暖房

小椋建築では暖房は床から暖める方式が良いと考え床暖房をお薦めしています、これは実際に私が体験した経験からです、足元が暖かいのは非常に快適です。是非とも採用を検討して下さい。

床暖房の種類はいろいろあるのでご紹介していきます。

電気式床暖房

電気式床暖房
電気式床暖房

これは電気を流すと発熱するシートをラミネートのようなもので挟んである電気式床暖房シートです、厚みは1㎜も無かったと思いますプラスチックの下敷きみたいな品物で薄いため工事も簡単で床下地板の上に敷いてタッカーで固定して床仕上げ材を張っていきます。電気なのですぐに暖まります電気カーペットと似たような感じですね。

電気式蓄熱床暖房

電気式蓄熱床暖房
電気式蓄熱床暖房

床下に蓄熱材を敷き詰め電気で蓄熱させて暖める方式で厚みは40㎜くらいあったと思います、電気料金の安い深夜電気を利用して蓄熱し昼間は電気を切って蓄熱の熱だけで暖めます

温水式床暖房、熱源ガス

温水式床暖房、熱源ガス
温水式床暖房、ガス

電気式と違い床面に水道ホースのようなパイプを張り巡らせ、そのパイプに温水を流し温水の熱で床を暖める方式で写真に見える銀色シートの下にパイプが入っています。

温水式床暖房、熱源灯油

温水式床暖房、熱源灯油
温水式床暖房、灯油

温水式床暖房は上記の熱源ガスと同じパイプを張り巡らせ温水を通して温水の熱で暖める方式で、温水を石油ボイラーで作ります。

基礎蓄熱床暖房、熱源電気(ヒートポンプ)

床下空間床暖房
基礎蓄熱床暖房

先ほどまでの床暖房とは異なる床暖房方式になります、先の床暖房は床仕上げ材のすぐ下に熱源を設置するタイプですが、こちらは床下空間があってその空間を暖めますこの基礎蓄熱床暖房はベタ基礎の上に断熱材を敷きその上にパイプを張り巡らせます、この上に10㎝ほどコンクリートを打設してパイプをコンクリートに埋め、温水を流してその熱をコンクリートに蓄熱させて 床下空間から床面、壁面、天井と家全体を暖める方式です。


この暖房のメリットして基礎のあるところ全面にパイプが敷いてあるので家の床全面が暖かくなり、廊下やトイレ、脱衣場にフロなど家全部が暖かくとても快適に過ごせます、デメリットは導入費用が200万円以上と高価です、設置すると快適に暮らして頂けるのはわかっているのにこれ掛けの費用が掛かるとなるとお薦めもしにくいですし、したとしても採用するのに躊躇されてしまいます、それと11月、4月頃の温度調整に少しコツが要ることです。
この基礎蓄熱床暖房と同じ快適さを実現でき、かつ費用も抑えられる方式がありました、「床下エアコン」なる方式です。安価な費用で快適にすごすことができるこの方式を習得してご提案しています。

玄関タイル暖かい
玄関タイルも暖かい

裸足でタイルに乗ると足裏が暖かいです、長靴に付いていた雪も溶けて水滴がタイルの上に落ちて濡れますがしばらくすると乾いて水滴は無くなります。

廊下床暖かい
廊下床表面温度は21℃ほど

サーモ写真には廊下とその突き当たりにある玄関ドアが写っています。

冬のドア温度
ドアの温度

上の写真で赤紫色に見えるのがこのドアになります、玄関ドアその表面温度は18.3℃、外気温0.3℃、室温21.6℃
ちなみにこのドアはYKK 断熱玄関ドアVenato C10 断熱性能D2(Ua値:1.79W/㎡k)

床下エアコン

床下エアコン
床下エアコン

上記の基礎蓄熱床暖房と同じく床下空間から、床面、家全体を暖める方式で、文字通り床面に穴を開けてエアコンを取り付け床下空間に温風を送って床下空間から床面、家全体を暖めます。


メリットは基礎蓄熱床暖房と同じく床下空間全面を暖めるので足元の寒い箇所がなく家全体が暖まるのでとても快適です、導入費用も30万円ほどで先の基礎蓄熱床暖房よりずいぶん費用が抑えられ温度調整もコツは不要です、デメリットはエアコン本体が床から出っ張っているので見た目が悪いのと、つまずかないように収納スペースや台などが必要です、それと1階と2階の温度差が2℃ほど、隅の方も2℃ほど温度差があります。

床下エアコン、床下温度
床下エアコン、床下温度

床下エアコン稼働中、床下空間の温度は25.4℃

床下エアコン、基礎温度
床下エアコン、基礎コンクリート表面温度

基礎コンクリート表面の温度は26.3℃でした、この時の家の中は床表面温度(廊下、居室、トイレなど)18℃~21℃ほどで足元暖かです。

床暖房は敷設率が肝心

電気式、温水式は写真をみてもらうとわかりますが、電線の繋ぎ部分、配管の繋ぎ部分は床暖房が敷設できません、また壁際が30㎝ほど空いてしまいます、系統ごとに区切るとそこも空いてしまいます、キッチンが設置されるとその下も敷設されません。
部屋の80%敷設すれば部屋の暖房として効果があるということですがまずそこまでの敷設率は望めないので、部屋は暖まりにくく真冬はエアコンなどと併用して使用することになります。でも足元が暖かいのはいいですね。

床下エアコンが、コスパ、効果共に最強


各種床暖房の比較ランニングコストが気になるところですが、部屋の大きさや家の断熱性能が異なるため出せませんでした、参考までにこちらは基礎蓄熱床暖房の電気代です
いろんな種類の床暖房を工事してきた経験から良いと思えるのは、床下空間全体から家全体を暖める「基礎蓄熱床暖房」と「床下エアコン」の2つで、この2つを比較すると工事費用で圧倒的に勝る「床下エアコン」が最強と考えます、温度むらは少しありますが実際その家で体感しましたが個人的には気になりませんでした、そんなことよりも足元が暖かい、その暖かさが居る部屋だけで無く家全体が暖かい、この空調計画の費用が安価でできること、疾患の改善例があること、何より快適であること等メリットの方がはるかに大きいです。

収納

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