電気料金の高騰と対策1

富山市の小椋建築、代表の小椋です。

電気代が徐々に高くなってきています、富山県は北陸電力管轄で全国に比べて安価な電気料金だったのでその恩恵をうけてきました、しかし昨年電気料金の値上げ申請を全国で一番にされました、確か45%ほどの値上げ幅だったと思います。
全ての電気契約が45%値上がるのでは無く、従量電灯契約が45%ほどの値上げでエルフナイト等の自由契約分は16%ほどの値上げということです。

電気料金の値上がりは2023年4月から

電気料金の値上がりは2023年4月からですが、実は既に高騰しています2023年1月の電気料金を見て驚いている方が多いと思います、これは値上がりが前倒しで行われたわけではありません、燃料調整費が上がったことが原因です。

それと1月は年間を通して一番電気使用量が多い月というのもあり、燃料調整費のピークと合わせて驚きの電気料金となっています。

燃料調整費の推移

では燃料調整費はいくらくらいなのかというと、○○円/電気1Kwhにつき以下の表のような推移です

2021年2022年2023年
1月-1.011.479.9
2月-1.051.963.4(-7.0)
3月-1.062.373.13(-7.0)
4月-0.762.58
5月-0.472.67
6月-0.162.91
7月0.083.8
8月0.295.02
9月0.296.81
10月0.538.28
11月0.879.18
12月1.149.64
燃料費調整単価の推移

表からわかるように、2023年1月が燃料調整費のピークを迎えていて、1年前の2022年1月と比較すると9.9円-1.47円=8.43円増加、仮に750Kwh/月使用したとすると750Kwh×8.43円=6,322円、1年前の電気料と比較すると大きく値上がりしています。
表にあるように一気に上がるのでは無く、徐々に上がってきているのでゆでガエル状態で気づいた時には驚きの電気料金になっていたということです。

従量電灯契約の燃料調整費は上限1.77円

表の燃料調整単価はエルフナイト等の自由契約に対してで、従量電灯契約には上限設定されている1.77円の燃料調整費が掛かっています、
どういうことかというと自由契約には燃料調整費の上限が無く、従量電灯契約には上限(1.77円)が有ります、上限1.77円を超える燃料調整費は北陸電力が負担していて巨額の赤字になってしまったので従量電灯契約でも上限撤廃と、電力単価の値上げとなってしまいました。

※2023年2月と3月に(-7.0)とあるのは、国が「電気・ガス激変緩和対策事業」に基づく電気料金の補助をしてくれています、2月でいうと本当は10.4円だったけど国の補助が7円あるので、実質3.4円になっているということです、なので2月の電気料金は1月に比べてグッと下がってきます、9月まではこの補助が確定しているそうでその後は未定です。

再エネ賦課金

さらに付け加えると再生可能エネルギー発電促進賦課金というのがあり、電気単価を押し上げています、こちらは全国一律で先述の燃料調整費は電力会社によって差違があります。
それと託送料金(送電線利用料金)も追加されます。

2020年5月~2021年4月2.98円/Kwh
2021年5月~2022年4月3.36円/Kwh
2022年5月~2023年4月3.45円/Kwh
賦課金単価

このようになぜ値上がりしているかが分かれば少しは納得というか冷静に考えることができるでしょうか、私自身が値上がりの内容が分からずモヤモヤしていたので調べて見た次第です。
そして2023年4月から上乗せで電気料金が上がります。

自由契約と従量電灯契約、どちらがお得

値上げ前で、燃料調整単価がこんなに大きくなる前の情勢では自由契約が有利でしたが、燃料調整単価が上がってからは上限(1.77円)のある従量電灯契約が有利になったと思います、そして2023.4月からの料金体系では、この2つの契約に差は無くなったと感じます。

電気を使う時間帯、使用量に応じて料金の大小はありますが均すと一緒に見えます、そして4月からはどちらの契約にも同じ単価の燃料調整費が上乗せされることになるので、お得の判断に年長調整費の項目は不要となります。

電気代を安くする方法

しかし電気代が上がるからといって使わないわけにはいきません、そこで節電ではなく電気代を抑える方法を工務店の目線から考えてみます。

こちらはいくつかありますが後日ブログで綴っていきます。