高断熱の基準とは?住宅の断熱性能を数値で徹底解説!
断熱の基準
高断熱の家がいいと言われているけれど、どれくらいのレベルがいいのだろうか、暖かい家に住みたいけどそれってどれくらい?断熱等級、Ua値、HEAT20、一覧にまとめてみました。
断熱性能・断熱等級
住宅の断熱性能は「断熱等級」で表されています。住宅の断熱性能を示す基準で国がつくっています、等級が高いほど住宅の断熱性が優れていることを表していて、2022年の省エネ基準改正により、断熱等級は「等級4」から「等級7」まで設定されていて、最高は等級7
断熱性能・Ua値(ユーエーチ)
断熱等級と同じく住宅の断熱性能を表す値で、正式には「外皮平均熱貫流率」と呼ばれます。住宅の外皮(外壁・屋根・床・窓・ドアなど)の断熱性能を総合的に評価する数値で、
住宅全体からどれくらいの熱が逃げるかを示していて、数値が小さい方が断熱性能が高いことを示します。単位はW/㎡k
断熱性能・HEAT20
HEAT20(ヒート20)とは、正式名称は「20年先を見据えた日本の高断熱住宅研究会」といい、住宅の高断熱化・高性能化を推進する団体で実現するために、断熱性能の新しい基準や快適性の指標を提案しています。
HEAT20の目的
- 2030年・2050年を見据えた住宅の断熱性能の向上
- エネルギー消費の削減(地球温暖化対策)
- 健康で快適な住環境の実現
HEAT20の断熱性能グレード(G1・G2・G3)
HEAT20は、住宅の断熱性能を3つのグレードで評価します。グレードが高いほど断熱性能が高く、光熱費の削減や快適性が向上します。最高はG3
各指標をまとめた表
上記の「断熱等級」「Ua値」「HEAT20」の関係をまとめた表がこちらです
Ua値の数字は全国共通で同じ断熱材、同じサッシ、同じ外壁、とにかく同じ性能の素材を使った建物の性能値として考えてください。
例えばZEH基準、5地域である富山県では0.60W/㎡kが等級5、1地域の北海道では表にも無く除外されています、これは0.60W/㎡kの性能では1地域で通用しないということで、同じUa値でも地域により等級が変わるということです。
弊社では5地域富山県で、Ua値:0.34W/㎡k(等級6.5・HEAT20G2)以上を推奨しています。
結局どのくらいの性能がいいのか?
数値や表の見方はわかったけどどれくらいの性能がいいの?
これはずばり住宅に掛かるコストとのバランスを考えることで見えてきます、それも暖房などの光熱費等、設備入れ替えの維持費、屋根や外壁などのメンテ費用、果ては医療費も含めた長期のトータルコストと比較することです。
こちらはまた別のブログで自分に合う断熱レベルの求め方を書いていきたいと思います。