富山市の小椋建築 小椋です。
昨年、エアコンの除湿について実験した記事を書いたとき、最後に「1日24時間で17.7Lの除湿量がありました。このレポートは今度まとめます」と書いていました。今度まとめますと言って、そのまま1年経ってしまいました。
一年前の記事はこちらです
今回改めて調べると、17.7Lは間違いで、10.5Lが正解でした、失礼しました。

2025年8月26日から、誰も住んでいない平屋約30坪の家でエアコンを24時間動かし、室外機のドレン排水から出る結露水を実際に測っていました。私自身、「エアコンって1日でこんなに水を取っているのか」と驚いたので、今回はそのときの写真と数字を改めてまとめます。
結露水ということは、もともとは室内にあった水蒸気です。誰も住んでいない家でエアコンを24時間動かして、実際にどれだけ水が出るのか。8月26日から何日か計測したので、その時の写真と数字をまとめてみます。
前回の記事で「今度まとめます」と書いた除湿量の実験です
前回は、エアコンの能力と湿度の関係を見るために、室外機のドレン配管から出る水を確認していました。そのとき、1日24時間で10.5Lという除湿量になり、自分でもかなり驚きました。
エアコンを使えば湿度が下がること自体は分かっています。ただ、「実際に何Lの水を室内から取っているのか」までは、普段なかなか見ることがありません。

数字だけの湿度を見るより、バケツに溜まった水を見ると分かりやすいんですよね。そこで今回は、当時撮ってあった写真と計測値をまとめます。
計測した家と測り方
計測した家は、平屋約30坪です。
この時点ではまだ誰も住んでいない状態で、エアコンは24時間運転させています。室外機から出るドレン排水管を14Lのバケツに入れて、そこに溜まった結露水をものさしで測りました。
バケツの底を0mmとして、水面まで何mm溜まったかを測っています。その日の最終計測が終わったら、バケツの水を空にして次の計測に備えました。
非常に原始的なやり方なんですが、実際に水が溜まっていくので、エアコンが除湿していることが目で見えて分かります。
同時に、室内の温度、相対湿度、絶対湿度、それからエアコンの電力量も記録しました。
8月26日 数時間で4L以上出てきた

計測を始めた8月26日。
朝の室内は、30.6℃、湿度56%、絶対湿度17.7g/㎥。
電力量計は15.9kWhでした。
その後、13時台に外を測ると、
外気34.0℃、湿度59%、絶対湿度22.1g/㎥。
室内は14時52分で、
28.2℃、湿度59%、絶対湿度16.2g/㎥。
そして15時52分には、バケツの水位が85mm。約4.2Lです。
朝からまだ7時間ほどです。ここでまず驚きました。「もう4L以上出ているのか」と。しかも面白かったのが、外も室内も相対湿度は同じ59%だったことです。59%だけ見ると同じなんですが、絶対湿度は、外が22.1g/㎥。室内が16.2g/㎥。同じ59%でも、中に含まれている水分量はかなり違います。実際にバケツへ水が溜まっているのを見ると、この差も納得できます。
8月29日 見ている間にも水が増えていく
8月29日13時09分。
バケツの水位は110mm。約5.5L。
その約5時間後、18時05分には127mmになっていました。約6.5Lです。
わずか5時間ほどで、さらに約1L増えています。
その間の電力量計は40.8kWhから41.9kWh。約1.1kWh使っています。
18時08分の室内は、27.5℃、湿度54%、絶対湿度14.4g/㎥。
数字だけ見ると「27.5℃、湿度54%」で終わる話なんですが、横のバケツには6Lを超える水が入っています。この光景を見ると、湿度というものの見え方が変わります。温湿度計ではただ数字が出ているだけですが、実際にはこれだけの水分をエアコンが室内から外へ出しているわけです。私はそこが一番面白かったです。
そして24時間で10.5L
今回、一番驚いたのはやはりこれです。
24時間で10.5L
実際に水として見ると、かなりの量です。しかも、この家にはまだ誰も住んでいません。人が生活していて、料理をしたり、お風呂に入ったり、洗濯物を干したりしているわけではありません、人も1L/日の水分を出していると言われています。
それでも、エアコンからこれだけの結露水が出てきました。ドレンから出ている水は、もともとは室内の空気に含まれていた水蒸気です。普段は見えないだけで、室内にはこれだけの水分がある。私はそこに一番驚きました。
前回は「水が出ない」状態も見ています
前回の記事では、反対の現象も確認しました。
エアコンの室内機は動いているのに、ドレン水が増えない。室外機が止まって、実際には除湿されていない状態です。そのときは、「エアコンは動いているように見えるのに、水が出ない」
今回は、「きちんと動いていると、こんなに水が出る」この両方を見ることができました。これで、エアコンを見るときに温度だけで判断しないほうがいいということが、私自身かなり実感できました。

室外、室内の温度・湿度
| 日付け・時刻 | 外気温 | 外気湿度 | 外気絶対湿度 | 室内温度 | 室内湿度 | 室内絶対湿度 |
| 8/26 17:31 | 32.8° | 59.7% | 22.9g | 27.0° | 54% | 13.8g |
| 8/27 15:47 | 29.5° | 63.5% | 20.1g | 26.4° | 53% | 13.3g |
| 8/28 15:10 | 30.5° | 55.4% | 18.5g | 26.7° | 55% | 13.9g |
| 8/29 8:47 | 31.2° | 60.9% | 21.1g | 26.2° | 50% | 12.3g |

使用電力量/時間と、除湿量/時間
| 日付け・時刻 | 電力量計 | 使用電力量 | 使用電力量/時間 | 結露水:除湿量 | 除湿量/時間 |
| 8/26 8:27 | 15.9Kw | ||||
| 8/26 18:41 | 23.2Kw | 7.3Kw/10時間 | 0.73Kw/h | 158㎜:8.3㍑ | 0.83㍑/h |
| 8/27 15:47 | 29.2Kw | 6.0Kw/21時間 | 0.28Kw/h | 196㎜:10.5㍑ | 0.44㍑/h |
| 8/28 8:16 | 33.5Kw | 4.3Kw/17時間 | 0.25Kw/h | ||
| 8/28 14:49 | 35.4Kw | 2.1Kw/6時間 | 0.35Kw/h | 165㎜:8.7㍑ | 0.36㍑/h |
| 8/29 8:32 | 39.6Kw | 4.2Kw/18時間 | 0.23Kw/h | 107㎜:5.3㍑ | 0.38㍑/h |
| 8/29 18:07 | 41.9Kw | 2.3Kw/10時間 | 0.23Kw/h | 127㎜:6.5㍑ | 0.27㍑/h |
※8/26 8:30ごろエアコンONし24時間稼働
※使用エアコン:DAIKIN S404TTMV-W
※電力量計は累積値です。使用電力量は前後の数値の差から算出しています。
※結露水はその日の最終計測後に空けています

最後に
最初は、ドレン水をバケツで受けてみようというだけの実験でした。でも実際にやってみると、数時間で4Lを超え、さらに時間が経つと6Lを超え、24時間では10.5L
ここまで出るとは思っていませんでした。温湿度計に表示される「湿度○%」だけでは、なかなか実感できません。でも、バケツに溜まった水を見るとよく分かります。エアコンは、これだけ室内の水分を外へ出しているんですね。
この実験の結果として得られたのは、
・除湿量が1時間当たり、0.3~0.4㍑であること。
・電気代、平均消費電力0.30Kw/hとして、単価35円/Kwを乗すると、
10.5円/1時間
252円/24時間/1日
7,560円/30日/1ヶ月
であること。
もちろん、外気温や湿度、断熱の条件、使用するエアコンで変化しますが、今回実際に測った一つの目安として参考になればと思います。
前の記事で「今度まとめます」と書いてから1年経ってしまいましたが、ようやくまとめられました。こういうものは、実際に測ってみると面白いです。また気になることがあれば、実際に測って確かめてみたいと思います。