床暖房の特徴から見るデメリット

満開の桜も葉桜になりつつありますね。
暖かい日があるかと思えば、日曜日にはみぞれも降り、冬と春が行き来しているようなお天気です。
こんにちは。富山県の家づくりマイスター 小椋孝一です。

これまで床暖房の特徴やメリットをお伝えしてきました。
今日は、床暖房の特徴から見る床暖房のデメリットについて、お伝えします。
床暖房のメリットだけではなく、デメリットも知っていただき、大切な家づくりの判断材料としていただければと思います。

私個人の意見をお話しすると、
「デメリットもあるけれど、寒い日の朝、スッキリ起きられたり、朝の家事もはかどる床暖房のある家はやっぱり快適!」
という結論になるんですけれど。

ただ、私の気持ちとして、
床暖房の良いところだけをアピールするのではなく、
デメリットも知った上で、購入をどうするか、検討していただきたいという思いがあるので、
今日はデメリットも正直にお伝えします。

床暖房の特徴から見るデメリット

以前のブログでもお伝えした通り、床暖房は
「ゆっくり温まり、ゆっくり冷めていく」という特徴があります。
この特徴からわかる床暖房のデメリットは

スイッチを入れてすぐ暖かくはならない

エアコンやヒーターなら、数分もすれば暖かくなってきますが、
床暖房の場合はコンクリートに蓄熱するため、暖かくなるまでに丸2日ほどかかります。

そのため、日中は暖かいけれど、夜は肌寒いくらいの時期から、
弱めの温度設定でスイッチを入れ始めていただくことをオススメしています。

スイッチを切ってもすぐに冷めない

コンクリートは保温性に優れた素材です。
日本で熱帯夜が増えたのは、コンクリートの面積が増えたからとも言われていますが、
コンクリートが一度蓄えた熱はなかなか冷めません。
そのため、春先の日中の気温が高い日は、暑いといって電気を切ってでも
前日に貯まっている熱があるため冷めません、暑さを感じる日もあると思います。

1℃単位の温度調節が難しい

エアコンやヒーターは1℃単位の温度調節ができます。
床暖房も温度調節はできますが、それは、パイプ内の温水の温度調節のため、室温を1℃単位で調節するのは難しいです。

床暖房のデメリットをまとめると

イラスト もみじイラスト 桜

床暖房のデメリットをひとことで言うと
「日中は暖かく、朝晩が冷える秋口、春先の温度調節が難しい」
ということになります。
私は週間天気予報を見て、翌日気温が高くなりそうな時は前日に床暖の電源を切って使用しています。
寒い冬の時期と比べると、秋口、春先は短い期間になると思いますが、皆さまはどうお考えでしょうか。

コンクリートの高い蓄熱性ゆえのメリット・デメリットがあります

コンクリートは蓄熱性が高いゆえに、省エネにつながるというメリットがある反面、1℃単位の室温調節が難しいというデメリットもあります。
床暖房の特徴、メリット、デメリット、様々な視点からご検討をいただき、大切な家づくりの判断材料としていただければと思います。

それぞれのご家族でお考えや事情も異なると思います。
ブログでお伝えできなかったことで、ご不明な点は、ぜひお気軽にお問い合わせください。