光熱費が大幅ダウン!省エネ住宅で年間○万円節約できる理由①
省エネ住宅で光熱費が節約できる理由は、4つあります
①高断熱にして熱の出入りを防ぐ
高断熱にするとは、屋根・壁・窓・基礎部分の断熱を強化し家全体の断熱性能を向上させることです、部分的に強化するのではなく家全体を包み込むようにまんべんなく強化することが大切です。
車の燃費を表す、1Lの燃料でどれだけの距離を走行できるかは○○Km/Lで表されます。同じように燃費ではありませんが家の断熱性能を表すUa値:○○W/㎡kという指標があります。この数値は小さい方が熱損失が少なく断熱性能が良いという見方になります。
例えばこのUa値0.46W/㎡k(5地域の断熱等級6)の家を断熱強化し、Ua値0.26W/㎡k(5地域の断熱等級7)とした場合33坪ほどの大きさで年間冷暖房費が約28,000円節約できます(ホームズ君でのシュミュレーション値)、人間の寿命を80才ほどと仮定し、50才で高断熱の家を建てたとすると約30年間住むことになります。
年間に節約できる冷暖房費約28,000円/年×30年=840,000円の節約になります。光熱費の削減に高断熱は重要な要素、では高断熱にするにはどうしたらいいのか見ていきます。
家を高断熱にする方法
1.壁・屋根断熱材の強化
断熱材といっても複数存在します
参考までに断熱材の種類はこちら
必ずしも良い断熱性能の商品を入れれば良いと言うことではありません、良い物は高価でコストが掛かります、どの断熱材をどれくらいの厚みで入れるかによって断熱性能が変わってくるので、中程度の断熱材を厚く入れることでコストを抑えながらも良い断熱材より勝ることもあります。
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弊社ではコスパが良く、劣化の少ないグラスウール16K厚120㎜を壁に採用しています壁の中だけだとUa値0.46W/㎡k辺りの数値になります、そしてUa値0.26W/㎡kの性能を出すには外断熱が必須になり硬質系のミラフォームラムダt50を採用しています、壁内のグラスウール+外断熱のミラフォームラムダt50のダブル断熱構成です。
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屋根には劣化の少ないセルロースファイバーか、コスパの良い100倍発泡ウレタンを採用していて予算によって決めていることが多いです、お施主さんの好みもあるのでコストと比較しながら選択しています、屋根にグラスウールを使用しない理由は、施工に大工さんの手間が非常にかかるためです。その作業に時間を取られると他の作業に影響が出てしまうため、採用を見送っています。
断熱性能は、セルロースファイバー、100倍発泡ウレタン、グラスウール、どれでも同じくらいの性能になります、コストでいうとそれぞれ違ってきます、何を重視して選ぶかここは私にお任せ下さい、お施主さんにとって何が一番良いのかご提案します。
2.窓断熱の強化
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出典:YKKap 家の中で熱の出入りが一番多いのは「窓」です
上記図解は家のどの部分から熱が出入りしているかを割合を示した物です、外壁や屋根よりも「窓」からの出入りが断然多くなっているのがわかります。
家の断熱性能を上げる順番は熱の出入りの大きい「窓」部分が最優先事項ですコスパも良いのでおすすめです。
窓にも種類があり大きく分けて4つあり下に行くほど断熱性能が高くなります(Uw○W/㎡K数値の小さい方が断熱が良い)
- アルミ製:Uw値約6.51W/㎡K
- アルミ+樹脂のハイブリッド:Uw値約2.33W/㎡K
- 樹脂製:Uw値約1.31W/㎡K
- 木製:Uw値約1.0W/㎡K以下
それぞれの枠に単板ガラス、複層ガラス、トリプルガラスを組み合わせて複数の窓商品が存在します、全て説明するのは大変なので又の機会にしますが弊社で採用しているのは「樹脂窓」です。
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出典:YKKap APW430
なぜ樹脂窓なのか
アルミ製は熱を伝えやすく断熱性能が小さいので採用しません、アルミ+樹脂のハイブリッド以前はこちらを採用していましたがより良い樹脂窓の価格がこなれてきたこともあり移行しました、木製窓とても断熱性能が良く見た目も自然素材で美しく採用したいところですが高価なため見送っています、予算があればリビングなどのよく居る場所に使ってみたいところです。
樹脂枠にはLow-Eトリプルガラスの樹脂スペーサー、アルゴンガス注入のセットを使用、私の考えるコストと断熱のバランスがいい組み合わせです、これにより室内外の温度差によって起こる窓周辺の結露を大幅に軽減しカビやダニの発生を抑え室内衛生環境が向上が期待できます。
3.ハニカムシェードの設置
ハニカムシェードは、窓に取り付ける遮光・断熱効果を持つブラインド状の製品で役割はカーテンと似てるかな「ハニカム(蜂の巣)」状の構造を持つことでシェードなのに断熱効果があります、上記樹脂窓とハニカムシェードを組み合わせると窓周りの断熱がさらに強化されます。
4.基礎にも断熱材取り付け
床下空間部分は部屋と同じとしています、家の外壁に当たる部分が基礎の外周立ち上がり部分になるので壁同様断熱材を取りつけて基礎コンクリートからの熱の出入りを防いでいます、断熱材はミラフォームラムダ厚90㎜+スカート断熱。

床下空間にエアコンの暖気を送っているので床下空間が暖かくなりますそうすると床面も暖まり素足でいても暖かく床暖房と同じ効果があります。
築年数の古い住宅に見られる床下に風を通すための風窓は取りつけません、冷気の侵入を防ぐために完全に閉じます、床下がカビないのか心配になるかと思いますが空気の循環もありカビません。
上記1~4を施工して家を丸ごと断熱材で包み込みます。これが高断熱にする方法で光熱費を節約する方法の素地の完成です、これだけでも光熱費の節約にはなりますが冒頭に示した金額まではなりませんこの状態で終わらせるのはもったいなく、さらなる節約のノウハウがありますので次回以降ご紹介していきます。
弊社では「未来へ残す価値ある住まい」をコンセプトに家づくりをしています。
光熱費の節約できる家もコンセプトに含まれる大事な要因です。このような家づくり気になる方はお気軽にご相談ください。
断熱をしっかりとした家の見学会やってます
そしてこの高断熱にした家で14畳エアコン1台による全館暖房をしており、その家の見学と暖房体験会を実施します2/1(土)富山市下大久保、光熱費がどれくらいなのかこの冬の寒い時期が暖房を確かめる良い機会になります、気になる方は是非ご参加下さい。
お待ちしてます。