こんにちは、小椋建築の小椋孝一です。
先日、ちょっと恥ずかしい話ですが…
私は一時停止違反で切符を切られてしまいました。
スーパーの敷地から住宅街へ抜ける一時停止標識を見逃してしまったんですね。普段あまり通らない道路というのもありますが、おそらく別の場所に意識がいっていて気がつかなかったのかと思います。
その一時停止場所、どうやら「よく見落とされる場所」ということで、警察も頻繁に見張っているそうです。
取り締まりより、見落とさせない工夫が先じゃない?
そのとき、ふと思いました
そもそも、そんなに見落としが多いなら、もっと見落とされないように工夫することの方が大事なんじゃないか?
たとえば、
- 停止線をもっと目立たせる
- 「この先一時停止」の標識を手前に立てる
- 道路に凹凸を作ってスピードを落とさせる
そうすれば、見落とし自体が減る。つまり、事故も違反も起こらない。
この考え方、実は私たちの「家づくり」にもぴったり重なります。
建築現場でも「見落とし」は起こる
家づくりの現場には、毎日たくさんの職人さんが入れ替わりで作業しています。
それぞれが責任を持って取り組んでいますが、それでも人間ですから「見落とし」は起こり得ます。
たとえばこんなことです。
- 気密テープの貼り忘れで気密性能が落ちる
- 耐震金物の取り付けミスで構造強度に影響が出る
- 配管の傾斜不足で水の流れが悪くなる
一つひとつは小さなことでも、住み始めてからの不具合やトラブルの原因になってしまうのです。
小椋建築は「チェックリスト」で不具合を未然に防ぐ
だからこそ、小椋建築では工事のたびに「独自のチェックリスト」を使っています。
項目は多岐にわたり、
- 気密処理
- 断熱材の施工状態
- 耐震金物の設置
- 窓の取り付け精度
- エアコン設置環境 など
ひとつずつチェックリストで確認しながら、間違ったことがしてないか見ていきます、職人さんは良い仕事をしてくれます、それこそ私の口出しするところではありません。ですが希に違うこともあります、この確認が監理者である私小椋の仕事です。
これは「間違い探し」や「取り締まり」のためではありません。
あくまで目的は、お客様が長く快適に住める家にすること。
「うっかり」や「見落とし」が起きる前に、きちんと防ぐ。
トラブルを起こさないための“仕組み”を先に作っておく、それが私たちの家づくりです。
見張るよりも、見落とさせない工夫
一時停止違反をきっかけに、改めて大切なことに気づかされました。取り締まることも大切ですが、「そもそも見落とさせないこと」がもっと重要です。
住宅も同じ。
完成してから補修するのではなく、最初から不具合を出さない工夫こそ、
本当の「プロの仕事」だと私は思っています。
見えない部分こそ、しっかり造る
建物の性能や構造は、完成してしまうと見えなくなってしまいます。
でも、家の快適さや安全性は、まさに「見えない部分」によって支えられているのです。
だからこそ、私はチェックリストという見える仕組みで、現場の品質を守っています。
家を建てるというのは、一生に一度の大きな決断です。
その決断に後悔させないよう、「見落としのない家づくり」を私は一棟一棟、真剣に取り組んでいます。
監理から現場確認まで、私一人で行っているため、一度に多くの棟数を手がけることはできません。
その分、お待たせしてしまうこともありますが、何卒ご理解いただけますと幸いです。
どうぞ、お気軽にご相談ください。